ご挨拶
皮膚科専門医/医学博士 江畑 慧
はじめまして。静岡皮膚科で院長を務める、江畑 慧(えばた さとし)と申します。本ページを御覧いただき、ありがとうございます。
私はこれまで難病『全身性強皮症』の研究を行ってきました。全身性強皮症とは、皮膚や肺などが固くなって、命を落とすことがある病気です。これまでは治療薬がなく、多くの方々が困っていました。
患者さんたちを助けたいとの一心で、日夜努力し、お陰様で画期的な新しい治療法を作ることが出来ました。東大病院で記者会見を行い、世界初の業績として国内外のメディアに大きく報じていただきました。その治療法は厚生労働省から承認され、今は日本全国で患者さん達の命を守っています。
また、ラジオ番組でお話する機会もいただきました。ご興味のある方は、ぜひ下記リンク先からお聴き下さい。少し照れくさいですが、ラジオ放送内では私の声を確認できます。
- 皮膚科セミナー (ラジオNIKKEI第1) 2022年11月14日放送
研究の傍らで、私は一般的な皮膚トラブルに関する啓発活動も積極的に行っています。例えば静岡放送で「あせも」や「冬場の顔のほてり」について解説する機会もいただきました。今後もスキンケアに悩む方々のための活動は続けていきたいです。
この度、妻の実家がある静岡市葵区で皮膚科クリニックを開業する機会を得ました。私は東大勤務と並行しての週に1回の非常勤で、静岡県牧之原市にある榛原総合病院の皮膚科外来を3年間担当したことがあります。
静岡の方は優しい方ばかりで、患者さんにも病院スタッフの方にも、驚くほど親切にしていただきました。皆様から「静岡は皮膚科が少ないから東京から来てくれてありがたい。江畑先生に相談するとすぐ治るし、再発予防のためのスキンケアも教えてもらえるから助かる。」と感謝の言葉をいただきました。
口コミを広げてくださる患者さん達のお陰で牧之原市以外の自治体からも受診いただけるようになり、患者数は右肩上がりでした。当初は1日に数人でしたが最終的には1日100人程度の方にお越しいただき、とてもやりがいがありました。
お子様の受診も多く、受診後に子どもたちから「また遊びに来るね~」と声をかけてもらったり、似顔絵をもらったりしました。東大病院の人事の関係で静岡での勤務は終了となりましたが、最後に子どもたちから「先生、静岡に帰ってきてね!」とのお手紙をいただいたので、いつか必ず静岡に帰ってきたいと思っておりました。
今後は静岡の地域医療に貢献し、皆様の肌を守って健康や幸せを支えるお手伝いをしたいと存じます。
2024年3月に開業する『静岡皮膚科』は、けやき通りの『静岡モディ』という商業施設に入居しており、静岡駅北口から徒歩3分、新静岡駅けやき通り口から徒歩2分と遠方からでも通いやすい便利な立地です。静岡市葵区の方に限らず、駿河区や清水区、さらには静岡中部地域の方々に広く愛されるクリニックを作りたいです。
どなたでもお気軽に受診いただけますと幸いです。ニキビやアトピーなど皮膚に関わるトラブルでしたら、何でもご相談ください。何卒宜しくお願い申し上げます。
学歴
2013年 | 東京大学医学部卒 |
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2020年 | 東京大学大学院医学系研究科医学博士課程卒 |
職歴
2013-15年 | 東京大学医学部附属病院初期研修医 |
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2015-20年 | 東京大学医学部附属病院皮膚科医員 |
2020-23年 | 東京大学医学部附属病院皮膚科助教 |
※東大皮膚科勤務の傍ら、非常勤として東大医科学研究所附属病院皮膚科講師や榛原総合病院皮膚科担当医なども歴任。
資格など
- 日本皮膚科学会専門医
- 医学博士 (東京大学大学院)
主な受賞
- 令和3年度 東大病院病院長賞
(東京大学医学部附属病院) - The 23rd Maruho Research Award
(The 47th Annual Meetings of the Japanese Society for Investigative Dermatology) - The Most Cited Paper Award of the Journal of Dermatology 2021
(The Journal of Dermatology and Wiley)
主なメディア報道
※重要度が高いもののみ抜粋
新聞
- 難病「強皮症」の新薬承認 医師主導で治験、東大病院など
(毎日新聞 12面科学欄) - 「強皮症」根本治療に光明、医師主導の治験で新薬承認 東大
(産経新聞) - 東大、皮膚硬化治療薬として医師主導治験により全身性強皮症に対するB細胞除去療法の有効性を証明
(日本経済新聞) - 東大、医師主導治験において全身性強皮症に対するB細胞除去療法の48週間にわたる有効性と安全性を確認
(日本経済新聞) - 強皮症治療薬 新たに承認 東大が医師主導治験
(山陰中央新報 27面社会欄)
テレビ
- 冬のあせも
(TBS THE TIME,)
ラジオ
- 皮膚科セミナー オンデマンド 強皮症治療も生物学的製剤の時代へ
(ラジオNIKKEI第1) - あせも予防のポイントは2つ! 皮膚科専門医に聞く
(SBSラジオ [静岡放送] IPPO) - 寒い時期、顔がほてるのはなぜ?
(SBSラジオ [静岡放送] IPPO)
その他
日本語報道
- 【記者会見】世界初・医師主導治験によって、リツキシマブが全身性強皮症に対する薬事承認を取得
(東大病院) - 皮膚硬化治療薬として世界初、医師主導治験により全身性強皮症に対するB細胞除去療法の有効性を証明
(国立研究開発法人 日本医療研究開発機構) - リツキシマブ、東大病院の医師主導治験で全身性強皮症に適応拡大
(日経バイオテク) - リツキシマブ、全身性強皮症への長期にわたる有効性と安全性を示す 東大病院ほか、研究成果は、「The Lancet Rheumatology」オンライン版に掲載
(m3.com) - 【東大病院】全身性強皮症に有効性‐リツキシマブが薬事承認取得
(薬事日報)
英語報道
- 【New Treatment Option for Patients from UTH Dermatology】 ーRituximab got regulatory approval in the world's first investigator-initiated trial for systemic sclerosisー
(東大病院国際診療部) - Rituximab shows promise for skin disease in SSc
(Nature Reviews Rheumatology) - DESIRES trial demonstrates promise for rituximab in systemic sclerosis
(Medicine Matters;シュプリンガー・ネイチャー・グループ) - Rituximab Seems Safe & Effective for Systemic Sclerosis
(The Rheumatologist ;アメリカリウマチ学会公式雑誌) - Rituximab Demonstrates Efficacy in Treating Systemic Sclerosis
(Rheumatology Advisor)
その他の言語での報道
- Rituximab es seguro y efectivo para la esclerosis sistémica 《スペイン語》
(Yahoo!ニュース) - Efficacité et tolérance du Rituximab dans la sclérodermie systémique : résultats de l’essai clinique DESIRES 《フランス語》
(FAI²R ) - Systemische Sklerose: Mit B-Zell-Depletion durch Rituximab stabilisiert sich die Erkrankung für ein Jahr 《ドイツ語》
(aerzteblatt.de ) - Νεότερες εξελίξεις στη Ρευματολογία《ギリシャ語》
(ギリシャリウマチ学会) - 东大病院证明了“B细胞除去疗法”对皮肤硬化和肺纤维化有效 《中国語》
(创健有明)
主な論文
※筆頭著者として執筆した論文のうち、世界的反響が大きかった文献のみ抜粋。インパクト・ファクター(IF)は掲載年の数値。
- Safety and efficacy of rituximab in systemic sclerosis (DESIRES): a double-blind, investigator-initiated, randomised, placebo-controlled trial
The Lancet Rheumatology(IF;35.482) 3(7) e489-e497 - Safety and efficacy of rituximab in systemic sclerosis (DESIRES): open-label extension of a double-blind, investigators-initiated, randomised, placebo-controlled trial
The Lancet Rheumatology(IF;25.4) 4(8) e546-e555 - Predictors of rituximab effect on modified Rodnan skin score in systemic sclerosis: a machine-learning analysis of the DesiReS trial
Rheumatology(IF;5.5) 61(11) 4364-4373 - Rituximab therapy is more effective than cyclophosphamide therapy for Japanese patients with anti‐topoisomerase I‐positive systemic sclerosis‐associated interstitial lung disease
The Journal of Dermatology(IF;3.072) 46(11) 1006-1013
※The Most Cited Paper Award of the Journal of Dermatology 2021受賞論文
主な書籍
※執筆に携わった書籍のうち、全国レベルのもののみ抜粋
- 全身性エリテマトーデス診療ガイドライン
(南山堂)
その他、業績の詳細については、researchmapおよびGoogle Scholarをご参照ください。