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まつげ

まつ毛の治療に用いる『グラッシュビスタ』について 

 『静岡皮膚科』では、まつげの悩みに対する治療を行っています。具体的には、睫毛貧毛症(まつげの少なさ/短さ/細さ等)に対して、『グラッシュビスタ』という塗り薬を処方いたします(処方は院内で行います。金額は税込みの価格です。)

まつ毛治療に関する薬剤について

グラッシュビスタ 5ml(約70日分), 17000円 
~まつ毛の印象を良くする塗り薬~

 

 まつげを「長く」「太く」「濃く」する、と報告されている塗り薬です[1]。厚生労働省が効果を認めたまつ毛治療薬は、この「グラッシュビスタ」のみです。

 

 まつげが薄い方々を対象とした臨床試験において、「グラッシュビスタを4ヶ月間塗り続けたら、77.3%の方でまつげの印象が良くなった」と報告されています[2]。市販のまつげ美容液とは異なり、本当にまつげが伸びる薬です。

 

※市販のまつげ美容液の中には「まつげが伸びる」と謳っている製品もありますが、これは事実とは異なります[3,4]。まつげの状態を変化させられるのは「医薬品」だけなので、誇大広告を信じて市販品を購入しないようにお気をつけ下さい。

 

 グラッシュビスタの使用法としては、1日1回寝る前に、片目ごとに1滴を、上まぶた側のまつげの生え際に塗ります。その際には必ず、グラッシュビスタに付属している「専用アプリケーター」を用いて塗ってください(アプリケーターは使い捨てです)。

 

 なお、塗る際には「まつげの生え際のみ」に塗るように注意が必要です。皮膚にグラッシュビスタが付着すると、メラニンが増加して黒ずみ(色素沈着)が発生することがあります。生え際以外に薬が付着した場合には、すぐに拭き取るか洗い流しましょう。

 

 グラッシュビスタの副作用は、上述した色素沈着以外では、目の充血や痒みなどが報告されています[2,5](より詳細は、こちらをご確認ください)。

 

 受診のタイミングですが、副作用の確認などが必要なので、最初は1ヶ月おき程度で受診いただければ幸いです。効果は1ヶ月程度の早い段階から出ることがあります。ただし、使用を中止するとまつげが元に戻るので、基本的に長期間の使用が前提です。治療効果が安定してくれば、受診間隔は徐々に空けることも可能です。

薬剤費以外にかかる費用について

まつげの治療は保険適用外です。美容皮膚科受診の際、上述した薬剤の値段に加えて、下記の費用がかかります。

 

 美容皮膚科初診の方;受診料 1000円

 美容皮膚科再診の方;受診料 3000円

 

 初診時はもちろんのこと、再診時も必ず医師の診察を受けていただきます。治療薬の効果や副作用の有無を毎回しっかり確認し、皆様が安心して治療を受けられるようにするためです。

 

 皮膚科専門医として責任をもってフォローしますので、その指導分の金額を受診時に頂戴いたします。ご理解いただけますと幸いです。

その他

 グラッシュビスタは、まつげ治療の分野において、国内で承認されている唯一無二の医薬品です。これ以外の薬剤がクリニックで処方されている例を目にすることがありますが、それらはいずれも未承認の薬剤なので何卒ご注意下さい。

参考文献

  1. シオノギ製薬. 睫毛貧毛症治療薬「グラッシュビスタ® 外用液剤 0.03% 5mL」の国内における販売提携と発売のお知らせ. (2024年2月26日アクセス)

  2. PMDA. グラッシュビスタ外用液剤0.03%5mL. (2024年2月26日アクセス)

  3. JARO 日本広告審査機構. まつ毛美容液の広告で「まつ毛が伸びた」とうたえるの?. (2024年2月26日アクセス)

  4. 国民生活センター. まつ毛美容液による危害が急増!-効能等表示の調査もあわせて実施-. (2024年2月26日アクセス)

  5. Clin Ophthalmol. 2010 Apr 26; 4: 349-58. 

利益相反

なし

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