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アンチエイジング/しみ・しわ

アンチエイジング/しみ・しわの治療について

 『静岡皮膚科』では、アンチエイジング/しみ・しわの治療を行っています。質が高い科学的根拠に基づいた、効果及び安全性が優れた薬剤のみを提供しています。「日本でも国際標準の治療を気軽に受けられるようにする」ことが当院の目標です。

 

 処方する薬剤は、下記の4種類です。症状や予算に応じて、皆様に合った治療法を提案させていただきます。(処方はすべて院内で行います。金額は税込みの価格です。)

アンチエイジング/しみ・しわに関する薬剤について

トレチノイン0.025%クリーム 20g, 600円 
~肌の全体的な若返りに有効な塗り薬~

 肌老化を改善する塗り薬です。「シミ・シワを薄くする。肌の弛み/キメ細かさを改善する目的でも有効。」との報告があり[1]、顔全体の印象を若返らせたい方にオススメの治療です[2]。トレチノインは米国食品医薬品局が「肌老化の治療薬」として認可しており、肌のアンチエイジング目的では国際的な信頼度が非常に高い薬剤です。「若々しい顔を保ちたい」と希望する全ての方に役立つ治療法と言えるでしょう。

 

 使用法としては、基本的に「1日1回夜」、若返りを目指したい(シミ/シワ等が気になる)部分にクリームを塗ります。症状が改善した後は、塗る回数を減らして継続することがあります。また、日焼け止め等による「紫外線対策」を並行して行うことも重要です。なお、妊婦の方はご使用できません。

 

 副作用としては、肌の刺激感や乾燥などが多いです(より詳細は、こちらをご確認ください)。使い始めの時期に副作用が出やすいので、最初は塗る頻度を「2日に1回」に減らすなどの対策を取る場合もあります。副作用をなるべく抑える工夫については、毎回の診察時にお一人お一人の肌状態に合わせて説明いたします。

 

 治療効果を判定するタイミングの目安は、おおよそ「4ヶ月」です。ただ、それまでのタイミングでも副作用の確認などが必要なので、最初は1ヶ月おき程度で受診いただければ幸いです。

ハイドロキノン4%クリーム 15g, 1200円 
~シミ改善に有効な塗り薬~

 シミを改善する塗り薬です。肌が黒ずむ原因「メラニン色素」の産生を抑えます。肝斑や炎症後色素沈着(ニキビ跡など)というタイプのシミに対して特に有効です[3,4]。「美白」を目指すために非常に効果的な薬と言えます。

 

 なお、シミには色々な種類があり、それによって治療法も変わります。シミの種類によっては塗り薬よりもレーザーが推奨される場合がありますので、その場合は他院での治療をオススメすることもございます。最初にシミの種類を確認することが大切です(シミと思いきや「皮膚がん」という場合もあります)。

 

 ハイドロキノンの使用法としては、基本的に「1日2回朝夜」、シミが気になる部分にクリームを塗ります。シミが改善した後は、塗る回数を減らして継続することがあります。症状次第では、トレチノインと併用する場合もあります。また、日焼け止め等による「紫外線対策」を並行して行うことも重要です。

 

 副作用としては、肌の刺激感や乾燥などが多いです(より詳細は、こちらをご確認ください)。副作用をなるべく抑える工夫については、毎回の診察時にお一人お一人の肌状態に合わせて説明いたします。

 

 治療効果を判定するタイミングの目安は、おおよそ「2ヶ月」です。ただ、それまでのタイミングでも副作用の確認などが必要なので、最初は1ヶ月おき程度で受診いただければ幸いです。

3種混合クリーム 15g, 3000円 
~重めのシミを改善するのに有効な塗り薬~

 シミに有効な塗り薬です。上述したトレチノインが0.05%、ハイドロキノンが4%、さらにフルオシノロンアセトニドという抗炎症成分が0.01%配合されています。3種類の有効成分を組み合わせ、強力なシミ改善効果を得つつ、副作用の肌荒れが出にくいように工夫されています[3,4]。「重いシミ」を薄くしたい方にオススメです。

 

 効果が高いのはもちろん、安全性の高さについても複数の臨床試験で裏付けられています[5-7]。「3種混合クリーム」は日本では知名度が低いですが、国際的には標準的な優れた治療法です。このような治療法を国内でも受けられるようにすることが、『静岡皮膚科』の目標です。

 

 3種混合クリームの使用法としては、基本的に「1日1回夜」、シミが気になる部分にクリームを塗ります。シミが改善した後は、塗る回数を減らして継続することがあります。また、日焼け止め等による「紫外線対策」を並行して行うことも重要です。なお、妊婦の方はご使用できません。

 

 副作用としては、肌の刺激感や乾燥などが多いです(より詳細は、こちらをご確認ください)。副作用をなるべく抑える工夫については、毎回の診察時にお一人お一人の肌状態に合わせて説明いたします。

 

 治療効果を判定するタイミングの目安は、おおよそ「2ヶ月」です。ただ、それまでのタイミングでも副作用の確認などが必要なので、最初は1ヶ月おき程度で受診いただければ幸いです。

トラネキサム酸250mg 60錠(30日分), 600円 
~肝斑を改善する飲み薬~

 シミのうち、「肝斑」に有効な飲み薬です[3]。肝斑の治療に最も推奨されるのは上述した「ハイドロキノン」と「3種混合クリーム」ですが、塗り薬だけでは効果が乏しい場合にはトラネキサム酸を併用することがあります。(あくまで補助的な位置づけ[8]であり、優先すべきは塗り薬の方です。)

 

 トラネキサム酸の使用法としては、基本的に「1日2回、250mg錠を1錠ずつ内服」します。「たくさん飲むほど効果があるのでは?」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には「1日に500mgより多い量を飲んでも、特に効果は変わらない」と報告されています[9]。当院では効果と安全性のバランスを考え、1日あたり500mgでの内服を指導しております。

 

 副作用としては、胸焼けや吐き気などがあります(より詳細は、こちらをご確認下さい)。特に注意が必要なのが、「血栓が出来るリスク」です。血栓が出来やすい方には処方しないことが望ましいので、当院では経口避妊薬内服中の方などには処方しておりません。

 

 治療効果を得るためには、おおよそ「3ヶ月」かかるとされます。「6ヶ月」よりも長く使用を続けたときの安全性については検証が不十分なので、長期使用には注意が必要です。

薬剤費以外にかかる費用について

 アンチエイジング・シミ・シワの治療は保険適用外です。美容皮膚科受診の際、上述した薬剤の値段に加えて、下記の費用がかかります。

 

 美容皮膚科初診の方;受診料 1000円

 美容皮膚科再診の方;受診料 3000円

 

 初診時はもちろんのこと、再診時も必ず医師の診察を受けていただきます。治療薬の効果や副作用の有無を毎回しっかり確認し、皆様が安心して治療を受けられるようにするためです。

 

 皮膚科専門医として責任をもってフォローしますので、その指導分の金額を受診時に頂戴いたします。ご理解いただけますと幸いです。

その他

 本ページに記載の薬剤のうち、塗り薬はいずれも国内で承認されている同等の医薬品がありません。アメリカおよびインドの製薬会社による製品を当院で個人輸入した上で処方しております。海外では承認済の医薬品ですが、日本では未承認であり医薬品副作用被害救済制度の適応外になることを申し添えさせていただきます。

参考文献

  1. Clin Interv Aging. 2006; 1: 327-48.  

  2. UpToDate. Photoaging. (2024年2月25日アクセス) 

  3. UpToDate. Melasma: Management. (2024年2月25日アクセス) 

  4. UpToDate. Postinflammatory hyperpigmentation. (2024年2月25日アクセス) 

  5. Am J Clin Dermatol. 2006; 7: 223-30. 

  6. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2019; 12: 437-44. 

  7. Am J Dermatopathol. 2009; 31: 794-8. 

  8. J Ayub Med Coll Abbottabad. 2021; 33: 293-8. 
  9. Indian J Dermatol. 2023; 68: 178-85. 

利益相反

なし

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