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薄毛

薄毛(AGA)の治療について 

 『静岡皮膚科』では、薄毛(男性型脱毛症と女性形脱毛症)に対する治療を行っています。科学的根拠がしっかりした「本当に有効で安全な治療法」のみを取り扱います。

 

 なお、薄毛にも色々な種類があります。治療を開始する前に、「本当に男性型脱毛症もしくは女性形脱毛症か?」を確認することが重要です。当院では初診時に、特殊な器具(ダーモスコピー)を用いた検査などを行ってから治療を開始いたします(検査自体の金額は無償です)ので、ご安心して治療をお受け下さい。

 

 当院で薄毛に処方する薬剤は、下記の3種類です。症状や予算などに応じて、皆様に合った治療法を提案させていただきます。(処方はすべて院内で行います。金額は税込みの価格です。)

薄毛治療に関する薬剤について

デュタステリド0.5mg 30錠(30日分), 2200円 
~男性の薄毛を改善する飲み薬~

 男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia;AGA)を改善する飲み薬です。日本皮膚科学会のガイドラインで最も推奨される治療法の一つです[1]。

 

 デュタステリドは、従来の「フィナステリド」という飲み薬と比較すると「効果が高い」および「副作用の程度は変わらない」と報告されています[2]。また、「すべての治療法の中で、デュタステリド0.5mgが最もAGA治療効果が高い」との報告もあります[3]。これらを踏まえると、デュタステリドは積極的なAGA治療を行いたい方に推奨される治療薬と言えます。

 

 デュタステリドの使用法としては、基本的に0.5mg錠を1日1回内服します。食事の影響は少ないので[4]、薬を飲むタイミングに制限はありません。あくまで男性型脱毛症のみに使う薬であり、女性の方には処方できません。

 

 副作用は、性欲の減退、気分の落ち込み(抑うつ気分)などが報告されています(より詳細は、こちらをご確認ください)。また、デュタステリドと前立腺がんの関係については研究途上ですが、2023年に発表されたメタ解析では「デュタステリドなどの5α-還元酵素阻害薬を内服しても、前立腺がんによる死亡率は上がらない」と報告されており[5]、大きな心配は無さそうです。

 

 治療効果を判定するタイミングの目安は、おおよそ「6ヶ月」です。ただ、それまでのタイミングでも副作用の確認などが必要なので、最初は1ヶ月おき程度で受診いただければ幸いです。

ミノキシジル配合外用液5% 60ml(約30日分), 2800円 
~男性の薄毛を改善する塗り薬~

 5%濃度のミノキシジルは、AGAに有効な塗り薬です。先述したデュタステリドと同じく、日本皮膚科学会が最も推奨している治療法の一つです[1]。

 

 「ミノキシジル外用薬を飲み薬(5α-還元酵素阻害薬)と併用すると相乗効果で効果が高まる」との報告があるので[6]、当院ではデュタステリド内服とミノキシジル外用を併用してAGA治療を開始することを推奨しています。また、内服薬による副作用(性欲減退など)を懸念される方には、ミノキシジル外用液のみでの治療をオススメいたします。

 

 使用法としては、1日2回、1回1mlを脱毛している頭皮に塗ります。容器1本(60ml)を、約1ヶ月で使い切ります。髪の毛ではなく、頭皮に塗って下さい。より詳細な使用方法については、下の動画をご覧下さい。

 

 ミノキシジル配合外用液5%は、飲み薬とは異なり全身への影響が大きい副作用は少なく、比較的安全性が高めです。ありうる副作用としては、頭皮の赤み・痒みなどがあります(より詳細はこちらをご確認下さい)。

 

 治療効果を判定するタイミングの目安は、おおよそ「6ヶ月」です。ただ、それまでのタイミングでも副作用の確認などが必要なので、最初は1ヶ月おき程度で受診いただければ幸いです。経過に問題がなければ、徐々に受診間隔を空けていくことも可能です。

ミノキシジル配合外用液1% 60ml(約30日分), 2200円 
~女性の薄毛を改善する塗り薬~

 

 1%濃度のミノキシジルは、女性型脱毛症を改善する塗り薬です。日本皮膚科学会のガイドラインにおいて、女性の薄毛に対して最も推奨されている薬は、この「ミノキシジル配合外用液1%」だけです[1]。

 

 つまり、現代医学において、女性形脱毛症に対して十分な効果及び安全性が確かめられている唯一無二の治療法と言えます。薄毛を治したい女性は、この治療法のみを使用すれば十分です。特に併用すべき治療は無いとお考え下さい。

 

 使用法としては、1日2回、1回1mlを脱毛している頭皮に塗ります。容器1本(60ml)を、約1ヶ月で使い切ります。髪の毛ではなく、頭皮に塗って下さい。より詳細な使用方法については、下の動画をご覧下さい。

 

ミノキシジル配合外用液1%の副作用としては、頭皮の赤み・痒みなどがあります(より詳細はこちらをご確認下さい)。

 

 治療効果を判定するタイミングの目安は、おおよそ「6ヶ月」です。ただ、それまでのタイミングでも副作用の確認などが必要なので、最初は1ヶ月おき程度で受診いただければ幸いです。経過に問題がなければ、徐々に受診間隔を空けていくことも可能です。

薬剤費以外にかかる費用について

 男性型脱毛症(AGA)や女性型脱毛症の治療は保険適用外です。美容皮膚科受診の際、上述した薬剤の値段に加えて、下記の費用がかかります。

 

 美容皮膚科初診の方;受診料 1000円

 美容皮膚科再診の方;受診料 3000円

 

 初診時はもちろんのこと、再診時も必ず医師の診察を受けていただきます。治療薬の効果や副作用の有無を毎回しっかり確認し、皆様が安心して治療を受けられるようにするためです。

 

 皮膚科専門医として責任をもってフォローしますので、その指導分の金額を受診時に頂戴いたします。ご理解いただけますと幸いです。

その他

本ページに記載の薬剤は、いずれも国内で承認済の医薬品です。

参考文献

  1. 日皮会誌. 2017; 127: 2763-77.  

  2. Clin Interv Aging. 2019; 14: 399-406. 

  3. JAMA Dermatol. 2022; 158: 266-274. 

  4. PMDA. デュタステリド錠0.5mgZA「F」. (2024年2月25日アクセス) 

  5. JAMA Oncol. 2023; 9: 847-50. 

  6. UpToDate. Male pattern hair loss (androgenetic alopecia in males): Management. 

利益相反

なし

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